時として質問は何でも良い


質問の種類は、大きくわけるとクローズ質問とオープン質問。これに完全質問と不完全質問といったものが絡まってきて、一般的にはこれだけで十分とされています。
誘導質問や示唆質問などもありますが、弁護士や警察・検察関係が尋問で使う質問の種類はもっと多いとも聞きます。

あくまで質問の区別と認識しておく

○○質問という表現は、あくまで区別するためのツールであり、意識して使い分けられるプロは別として、日常会話の中では明確な分ける必要があるかというとないでしょう。

コーチングなどでは一般的にクローズ質問は「はい、いいえ」で答えられる質問であると学ぶ。しかしクローズ質問をしたところで、回答者は「はい、いいえ」で答えることは少ない。実際は、言いたいことを言うことも少なくないものです。
そうして、質問を繰り返し、重ねていくことで、本音に近づき、真意に辿りつくというのが実情です。
あくまで「答えられる」だけであって、「はい、いいえ」で答えるかどうかは回答者に委ねられています。どこまでいっても、回答者は言いたいことを言いたいように言いたいだけ言っても、一応は回答しているカタチにはなります。

質問にまつわる行動と感情

なぜ、言いたいこと言いたいように言いたいだけ言うのでしょうか?
質問とその回答にだけ絞って考えてみると・・・・。
質問をする、質問をつくる、質問を見極める、質問を質す、質問を考える、質問を観る、質問をそらす、質問を楽しむ・・・・etc
「質問を~」とちょっと考えただけで無数に出てきますが、質問者側の行動を表しているものが多いようです。質問をそらす、質問を質すというのは回答側の行動です。

さて回答側は「質問に~」と表すことが多くなります。例えば、質問に答える、質問におののく、質問に喜ぶ、質問に怒る、質問に震える、質問にたじろぐ・・・・・
どちらかというと感情的なことが多いようです。先程の質問をそらす、質問を質すについても、回答者の行動を表しているというよりも、感情を表していると解釈できます。
その質問に答えたくないから「そらす」わけだし、その質問に自分の意に反する何らかの意図を感じるから「質す」わけです。

重要なことはペースが合っていること

そんな風に回答者が感情に大きく影響されているところへ、風穴を開けたいとか、気づかせたいとか、そんなおこがましいことを思っていると質問と回答がうまく運ぶわけがありません。また質問者は冷静で論理的になっている面もあるので、その辺りが噛み合わないと遅々として進まなくなります。

質問は極端な話、なんでも良いはずです。
オープンだろうが、クローズだろうが、完全だろうが、不完全だろうが、扱うテーマから離れていなければ問題はないでしょう。
あるとすれば相手にとって適切な言葉で質問しているか?相手にとって適切なタイミングで質問しているか?などのいわゆるTPOぐらいでしょう。つまりは、相手と自分のペースが合っているかということです。そうすることで、質問が果てしなく続くということはなくなるでしょう。

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