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新型コロナ第3波で中小企業がやっておいた方がいいこと3つ

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 新型コロナの感染が11月になって、急に広まりだした。第三波目前という様相だ。まだ第三波と確定したわけではないが、このウィルスが2019年末の武漢で発生した頃に比べれば、随分さまざまなことがわかってきたという。 だけど市井に生きる者としてできることは、何も変わりはない。マスク、三密回避、ソーシャルディスタンス、手指消毒などがせいぜいで、これを職場・家庭内で徹底することぐらいだ。 気が緩んでいると言った意見もあるが、そうではない。最初から目的を紐解くこともせず、ただ「こうしなさい】と言われていることをただやってきただけのことだ。いつものことなので、とやかく言うほどのことではない。どうせ言うのだったら、目的からしっかりと確認したほうがマシだ。 GO To Eatの予算も11月15日の時点で使い切り、経済的には若干停滞することになるのかもしれない。ここからが挑戦するところなのに、ニュースで流れてくるのは「もう駄目です」と嘆く店主の声ばかり。十分立て直しを図った店もあれば、そうではない店の声ばかりが聞こえて来るのは残念だ。 こういった飲食店舗にとっては、もう少しの間、経済活動を進めていきたいところだろうが、北海道が緩めとはいえ自粛制限に入ったことは、他府県に大きな影響を与えることにもなるだろう。 いずれにしろ、経済活動を活性化すれば、感染は拡大し、感染拡大を抑止すれば、経済活動はしやすくなるということ自体はなにも変わらない。果たしていつまで続くのか?しばらく繰り返しが続き、そのうちニューノーマルと言われる時代がやってくるということだろう。 では中小企業はどうか?全国的に感染者数の増加もさることながら、クラスターも発生しているので、改めてしっかり感染予防を徹底する必要はある。それで通常活動ができるかというと、そういうことでもないだろう。 できる部分はできる部分として続けていけば良い。そうでもないところをどう変えていくかを考える必要はあるだろう。ただ何を変えていくにしても、短期的な視野ではきついものがある。 この段階で必要なものは、ワクチンができた後、回復期を見越したビジョンと何があっても会社を存続させるという経営陣としての意思が必要だ。 悲観的な話で申し訳ないが、コロナ禍は短期的なものではなく、長期的なものになりそうだ。武漢型新型コロナが発生したのは1999年12月。東京型と

ハイブリッドワーク&マネジメントへのヒント8つ

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冬場に向かって、インフルエンザと共に陽性者率が増加してきているようだ。今年の初夏以降、一旦職場での仕事を再開させた企業も、年末年始にかけて再びリモートワークを強化していくことになるかもしれない。多かれ少なかれ、そういう事態になっていくだろう。 今後の新型コロナ対策を考える上で、職場での業務再開とリモートワークのハイブリッド化は必須ではあるものの、中小企業にとっては、人材が不足していることやAIやRPAの導入が遅れていることもあって、リアルとリモートのマネジメントを切り替えるのが困難であるのが実情のようだ。 遠隔地である支店や事業所・営業所との会議などのコミュニケーションをオンラインですることがせいぜいで、実際のマネジメントそのものはあまり変わりはないとよく聞く。 それでは、遠隔地のメンバーとのミスコミュニケーションが起きることは否めない。それでなくても、ミスコミュニケーションは起きているわけだから、いわずもがな。 以前にも書いたことも含めて、この冬を迎え、乗り越えていくにあたって、リアルとオンラインでのリモートワーカーをどうマネジメントしていくかを改めてまとめることにした。 ※今回の記事でのリモートワーカーは、特に注釈がない限り、在宅勤務者とは限らず、出社していてもリモートで仕事をしている人のことを指す。 クライアントには、一度に全てをできることを目指すよりも、ひとつずつ確実にできるようにしてもらいたい。 マネージャ(管理監督層)を中心に書くことになるが、一般社員やプロジェクトメンバーもお互い様という意味で理解と実践をお願いしたいところだ。 ➽➽リモートワーカーの不満がそのまま解決策に直結する。 リモートワーカーの不満は、マネジメント側には見えにくい。リモートワーカーの不満は、ほとんどがコミュニケーション不足ということだが、これにともなって、マネジメントが機能していないということもある。 ➽部下がマネージャにアクセスしにくいことが最も大きい問題 これは逆の立場でもよく聞く。お互いに顔が見えていないので、コンタクトが取りにくいという。電話であれば一方的なので気にせずかけているにも関わらず、オンライン会議という呪縛にかかっている可能性もある。 まず本当にオンライン会議の形態を取る必要があるものかをよく考えれば、そうでもないことも結構あるものだ。電話で済む場合もあれば、メ

思考中心の会議を短くする

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先日、クライアントのマネージャから会議の進め方に関して書いてとリクエストがあった。このマネージャはどちらかというとベテランで、周囲からもアテにされているし、その自覚もある人だ。  そのマネージャが比較的新しいマネージャから「そういえば、教えてもらったやり方を思い出した」と言われたという。 どうも自身が学んだものと新しいマネージャが学んだものは大きな違いはないけども、微妙に違うところがあるようだ。そこに何かがあるのかないのか知りたいということだった。  ➽➽会議の目的を再確認と事前準備がもたらすもの   会議の目的は10年前に一度整理して記事にした 。  問題を・課題を明確にする、新たな情報を共有する、解決策やアイデアを考える、モノゴトを意思決定する、・・・・など概ね8つの目的に分類した。  しかし、実際は、一つの会議体の中で、いくつもの目的が存在し、短時間であろうが長時間であろうが限られた時間の中で決定することは決定し、次に進まなければならないことには変わりはない。  加えてコロナ禍において会議のオンライン化が進み、会議に出席するための移動時間が大幅に削減された。これはこれで出席者側に立てばありがたいことだろう。  ありがたいことには違いはないが、その後のアクションが大切であることは変わらない。特に会議出席するために移動していた場合は、帰りの途上で、会議を振り返り、次のアクションを考えていたりするものだ。  これをやらない人は、オンライン化したところで、物理的移動がなくなったというだけで、そこに成長はあまり見られない。単にこなしているだけとなる。  またオンライン化をしていないとしても、会議ではマスクを着用している。 マスクをしたまま、長時間、思考することは結構しんどい。 酸素不足で頭が痛くなるのは気のせいだとしても、やはり短くはしていきたいところだ。 ➽事前準備を促し短くなるきっかけをつくる  定例会議や連絡会議などの日時と内容が、ガチガチに決まっているものは別として、解決策やアイデアを練るための会議、進捗状況を確認し、次の行動促す会議であれば、 オンライン会議に慣れて、これをうまく活用していくと、会議時間は短くなり、周期が早くなっていく ものだ。  理由の多くが、時間的余裕が生まれたことによって、事前に通知されたアジェンダに沿って、事前に考えた上で出席するように

BCPの価値と見直すポイント5つ

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本日9月1日は「防災の日」8月30日~9月5日までが防災週間。 2011年の東日本大震災後、多くの企業が地震対策の一環で、BCPに取り組んだ。その後、豪雨・スーパー台風が各地で相次いだが、当該地域は別としても、直接被害がなかった地域は、見直すことは少なかったことはよく聞く。 さらに2020年になって、新型コロナ感染症対策が要請され、企業にとっては、経済的ダメージが大きくのしかかった。そして感染症対策もBCPの一つとして扱われるようになった。 感染症対策そのものは、2009年の時点で策定されていたのだが、これまで大きく扱われることはなかった。 加えて今年の夏場は熱波による猛暑日の連続と熱中症の増加。 これについてもいずれBCPの範囲に入れておくことになるかもしれない。 ➽➽なかなか取り組めない中小企業のBCP 中小企業ではBCP対策が進んでいるかどうかといえば、進んでいるとは言い難い。なにしろ、少ない人数で事業を回しているのは、どこも同じだろう。 そのために、 内閣府が定めた「事業継続ガイドライン」 があり、中小企業庁が 「新型インフルエンザ対策のための中小企業向けBCP策定指針」 を出している。 これを参考につくれば、早晩、完成させることはできるだろう。 各社の各事業まで細かくフォローされたテンプレートではないので、会社全体は当然としても、少なくともフロント系とバックオフィス系のものが用意されていなければ、意味をなさないので注意したいところだ。 ➽予防対策とBCP またBCPはあくまでも、その名前の通り「事業継続計画」だ。 事業を継続し、回復・復旧するための実行計画であるので重要だ。 しかし予防対策としての防災対策や感染防止策と混同されていることを少なからず見受ける。 防災対策や感染防止策は、その名前の通り、BCPが発動される前段階で必要な対策。ややこしいことは否めないが、問題解決思考における対策の区別をあてはめれば、理解しやすいだろう。 予防対策があって、被害を被らないようにする、あるいは、被害を少なくするようにしておき、その上でBCPが発動され、事業を継続しながら、いち早く回復していくための実行計画となる。 しっかりと予防対策としての防災対策や感染防止策が区別されていれば、BCPの中に含まれていても混同することはな

オンライン研修・会議へ出席する前に注意すること3つプラス1

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オンライン研修を実施する側にしてみると、出席者のPC設定と接続操作のもたつきによってスタートが遅れることが度々ある。 知人のコンサルや研修講師に聞いても、大抵スタートは、5分~10分程度は遅れるという。 ➽➽オンライン研修・会議出席する前に注意すること3つ リアルの研修や会議に出席する時は、少し余裕を持って会議室に行くのは常だろう。事前に配布されている資料も確認もしているだろうし、前回記録も確認しておくのも常に怠りなくやっているとして、それでもオンライン会議のスタートが遅れる。 なぜかを考えるまでもなく、それは慣れていないだけのことだ。 パソコン苦手という思い込みにも似た意識が邪魔をしているようにも思えるが、 電話でできたことができないはずはなく、習慣的になっていないだけのこと だ。 ➽接続するまでの「もたつき」をなくそう 電話が鳴ると受話器を取る、あるいは受信アイコンをタップするだけで会話がスタートする。 オンライン会議だと、大抵、会議のURLが送られてくる。これをクリックもしくはタップすると接続される。 この時。事前にヘッドセットを装着するひと手間がある。どんなグループやどんなチームでも、ここでもたつく人が一定数いる。 ヘッドセットを装着する→URLをクリック(タップ)する→許可されるまで待つ。 これだけのことだが、もたつくとそれだけで時間をロスする。 ➽映り具合を事前に確認しよう 接続できても、逆光になっていたり、部屋の電灯の真下にいたりすると、その表情は、ほとんど影になってしまっていて見えない。これはファシリテータ泣かせとなる。相手に表情を見えないということは、暗い印象しか与えず、体調がすぐれないのか?敢えて見せたくないのか?といろいろと余計なことまで考えてしまうので、気をつけよう。 接続前に映り具合を確認し、照明をあてるか、逆光にならない場所に移動 し、自分の顔がしっかり映っているか確認しておく。 ➽マイクチェックも事前に必ずやっておく 特にPCを共用している場合は、前回使用者が設定を変更している場合もあるので、要注意。人によってはヘッドセットを使わない場合もあれば、使う場合もある。PCの処理はヘッドセットのマイクとPC内部のマイクとWEBカメラのマイクのボリューム設定は別になっている場合もあるので、

続・リアルとオンラインコミュニケーションの決定的な違いと対処

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オンラインであっても、しっかりと相手に配慮して、コミュニケーションが取れている人は確実にいる。 こういった人は変化に対する適応能力が高いか、オンライン・コミュニケーションで配慮することに工夫している人達だ。決して話し方が上手い人とは限らないが、確実に使い分けている。 反対に何も変わらない人もいる。 意外にリアルコミュニケーションの伝え方が上手いとされる人でも伝わらない人もいる。しかしこの手の人はこだわりが強くあるだけで、違いが理解できれば、すぐに切換えられるだろう。 ➽➽オンラインコミュニケーションでの「音」 切換えられない・使い分けができない人は、強いて言うなら、リアルコミュニケーションでも配慮に欠けがちな人だろう。 オンラインコミュニケーションの配慮については、 前記事「リアルとオンラインコミュニケーションの決定的な違いと対処」 を参照願いたい。 今回はオンラインコミュニケーションでの「音」に関する配慮に焦点をあてた。 ➽マイクはほとんどの音を拾っている WEBカメラに内蔵されているマイクはほとんどの音を拾っている。ノートPC内蔵のマイクを使用している人も要注意。WEBカメラに比べると性能は落ちるが、音は確実に拾っている。 距離と音量の関係で、遠くて小さい音は拾わないが、近くの小さい音はしっかり拾う。遠くの大きい音も当然拾う。 近くの小さな音は自覚の問題でもあるので、ここで確認しておこう。 ➽近くの小さい音で目立つもの コミュニケーションには雑音が常について回る。それはリアルであっても同じだ。コミュニケーションモデルの図を思い出してもらいたい。真ん中にどーんと「雑音」とあったことを思い出す人もいるだろう。 「雑音」には大きくわけて2種類あるが、オンラインにおいては自らが気づかず発している物理的な音をどれだけ排除できるかもスキルの一つだ。 あまり神経質になるのもどうかと思うが、気になるところは人によっては違うものだ。可能な限り、余計な雑音の発生は抑えておきたい。 以下は、意外に気づいていない近くの小さい音のよくある例だ。 ①聞こえていないと思っている小声や舌打ちがダダ漏れ。 これはよくある話しで、相手が気づかない振りをしてくれているだけだろう。 あるいは相手が気にしないようにし

ニューノーマルに適応するまでのステップ

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➽➽ニューノーマルは掛け声なのか? ニューノーマルという言葉は毎日のように聞く。 ニューノーマルな時代が本当にやってくるかどうかは誰にもわからない。 現在求められている行動変容にしても、その目的を忘れ、ただカタチだけやっていて、促進・工夫を重ねていくことを忘れてしまっているのではないかと思える人もちらほら見かける。 以前書いた記事 「新たな日常に向けて準備を始める」に書いたニューノーマルに適応するまでのステップ を更に詳細にまとめた。 ただニューノーマルという言葉は、このコロナ禍で出てきたものではないことをまず思い出しておこう。 ➽3度目のニューノーマル 覚えている限りでいうと、ニューノーマルという言葉が使われるのは、新型コロナ感染拡大で3度目となる。 最初は2008年頃のリーマンショックを含む世界金融危機の後の経済を表す言葉として登場した。ビジネス・経済界で語られていた。要は新しいビジネスの業態を模索しなけばならないということだった。 二度目は2010年ぐらいから2012年にかけての大景気後退の後の状態を表す言葉として再び登場した。一度目の続きではあるが、金融の世界で使われており、構造的な変化が求められることが謳われていたが、社会全体に変革が求められているわけではなかった。 そして3度目となるのが、新型コロナウィルス後のニューノーマル。 社会インフラも壊れかかっており、日常における衛生保全に誰もが努めていて、コロナ前と同じような暮らしや仕事の進め方はできないと言われている。 今回ばかりは、社会全体に変革が求められている。 ➽経済活動と感染拡大防止を両立させる「人の動き」 人が移動し、人が集まり、人が直接的なコミュニケートをし、信頼できる相手を見つけて、ビジネスは成り立ってきた。これが地域から全国へ、そしてグローバルへと広がっていったというのが、経済活動(事業活動)の本質 だ。 ところが感染拡大防止は、人の移動に制限があり、人の集まりに制限があり、人との直接的なコミュニケートに制限がある。身体的な「共鳴」というものがない世界に突入しつつある。 冷房と暖房を同時にかけているようなものだといった喩えもあれば、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようなものだという喩えもある。 さもありなんとも思うが、どうもどちらも「人」に関

経験からの学びを止めるな。

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緊急事態宣言解除後、ほぼ約2ヶ月。いったん収束方向にむかっていたものの、 誰もが感染拡大防止策は続けているにはいるが、感染者数がまた増え始めてきている。もし、本当に気の緩みであるとすれば、それぞれが気を引き締めればいいわけだが、我々が更にできることは、この間で経験したことから学びを得て、次に向かうための糧とすることだろう。 ➽成長の糧になるものはあるはずという問い 新型コロナウィルス、COVID-19、クラスター、自粛要請、ロックダウン、オーバーシュート、Stay Home、緊急事態宣言、医療崩壊、テレワーク、リモート、コロナ禍、ウィズコロナ、アフターコロナ、アンダーコロナ、エクモ、アビガン、コロナ疎開、コロナ離婚、オンライン会議、リアル、バーチャル、アベノマスク、新しい生活様式、三密回避、ソーシャルディスタンス、ニューノーマル、感染者数、陽性率、エピセンター、エピカーブ・・・この間さまざまな単語や言葉が飛び交い、我々は言葉を覚えながら、誰もが新しい生活様式を開始し、続け、今も続行中だ。 続行中だが、次に進むためには、生活者として、働く者として、一旦止まって見るてはどうか?どんな経験をしてきたのか?あるいは経験中なのか? まず、この 問い から見ていくことにしたい。 ➽➽経験からの学びを止めるな ➽問い:コロナ以前とコロナ禍の行動にどのような「違い」があるか? この問いは、緊急事態宣言中や、ウィズコロナでどんな経験をしたか・しているかを自分に問うことが目的だ。 例えば、よく聞く話しのひとつに、報道番組やニュースサイトを見る回数がコロナ以前よりも、かなり増えたというものがある。 誰もがナーバスになっていたし、正確な情報を得ようとした。 それは「生存」することを目的に 正しい判断や選択をしたい と考えたからだ。 まずは、箇条書きで、順不同で構わない。思いつく限り書き出す。 この回答に正解はない。あるとすれば、自身の答えに納得できるものがあるかどうかだ。 ➽問い:それらの行動を取っている時、どのような感情でいたか? 自身にとって、コロナ以前と違った行動を感情面で区別する。 感情面で区別するといっても、ざっくりで十分だ。 自分自身が心理学の専門家でないかぎり、細かく分けられないだろう。

理念に立ち戻り、第2波に備える

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2020年最初の投稿記事で、「VUCAな状況が続き、3年先も見えず、今の経営者は心中穏やかではない」 という話を書いた。 これに新型コロナウィルス感染拡大が拍車をかけ、わずか数週間の間に誰も経験したことがない危機に直面した。従来の経済活動や一人ひとりの行動のほとんどに自粛や実質的な一時停止を求められた。 6月19日、県境移動、自粛要請がほぼ全国的に解除され、街に人の姿が戻り始めている。 コロナショックが始まってこれまで、企業トップや各層のリーダー達は、過去に例のない状況での事業活動を余儀なくされ、新型コロナによる不確実で不安の連続の日々を乗り切るための迅速な判断が求められた。しかしまだ終わったわけではないことも事実。悩ましいところだ。 コロナショックからの約5ヶ月、企業のリーダー達は何を基準に判斷をしたのか、そして「新たな日常」における企業の在り方や第2波に備えながらの経済活動は、何を基準に判断していくことになるのかをまとめた。 ➽➽リーダーの姿があぶり出された 今年2020年の1月後半からの約5ヶ月は、毎日のように、新たな決断が求められ、かつてない程のスピードが要求された。 業種によっては廃業に追い込まれた会社も多々ある。 今後、第2波、第3波に備えつつも、事業体制あるいはビジネスモデルさえも変えて行かざるを得ない状況下であることには違いない。 そういう意味では、経営トップのみならず、 リーダー達の真価は問われる ことになる。 ➽社員の立場から見た「あぶり出されたリーダーの姿」 阪神大震災の時も、東日本大震災の時もそうだったが、 危機的状況に陥った時、経営トップや組織のリーダー層の素の姿があぶり出される 。 ・必要な情報を集め、素早い判断と柔軟に適応策を次々と打出したリーダー ・最初は素早い判断をしたが、それで安心したリーダー ・部下からの意見を求め、判断・決断も委ねたリーダー。 ・いつもと同じプロセス・手順にこだわったリーダー ・うろたえているばかりで、指示を待つだけのリーダー。 ・手の打ちようがないと、諦めたリーダー。 などなど、様々なリーダーの「素の姿」があぶり出された。 こういったリーダーが、どんな判断をし、そのスピードがどれほどのものであったかというところは、社員の心の中に刻まれたことは間違いない。 き

ウェビナーの成功要因は何か?リアルセミナーとの違いから導き出す

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リモートワークやソーシャルディスタンスがずっと要求されている中で、製品や商品、サービスのウェビナーを実施するには、今ほど良い機会はないだろうし、今後増加する傾向していくだろう。 ウェビナーはオンライン会議と同じぐらい簡単に思えるかもしれない。コロナ禍による環境変化は脅威であるが、貴重なチャンスと捉え、ウェビナーをより成功に導くには何を考えていく必要があるのかをまとめた。 ➽➽よくあるウェビナー開催に関する疑問 多くの企業は、ウェビナーを開催するには、新たなコスト(時間とお金)を投資する必要があるのかと一度は疑問に思うようだ。 少なくとも開催場所を探す・借りる労力と費用はなくなる。 その代わり、ウェビナー開催のための機材・セッティングに労力と費用が必要となる。 ただし、リアルセミナーの場合は費用によって、一回あたりの人数も実施回数は限られるが、ウェビナーの場合は、人数制限を設ける必要はあるが、実施回数は担当者の時間的余裕に左右されるのみだ。 また、 これまで実施してきた内容を単にオンライン化すれば、それで良いという考え方も ある。それは否定しない。簡単であるし、コストも大してかからない。そのまま転用可能であれば、そうすることで、迅速に実施はできるだろう。 否定はしないが、疑問は2つ浮かぶ 。 ・そのままオンライン化しても参加者にとって魅力的か? ・そのまま簡単にできるのであれば、もう既にやっていたはずなのに、なぜやらなかったのか? この2つの疑問に明確な回答を自社内で得られれば、次に何をしていけばいいのかは、明らかになるはずだ。 今回は、1つ目の疑問に答えるきっかけになるかもしれない。 ウエビナーの目的や役割、顧客との関係性構築方法、数あるウェビナーの中で際立たせる方法など、ウェビナー内容を検討・準備していく参考にしてもらえればと思う。 2つ目の疑問は、単に知らなかったか、オンライン化する発想がなかったか、あるいは技術的にできないと思い込んでいたか、費用対効果が判定できない、顧客がオンラインに馴染んでいないのどれかだろう。 いずれにせよ「できない理由」「やらない理由」を並べていただけに過ぎないことだけは、この緊急事態宣言

リアルとオンラインコミュニケーションの決定的な違いと対処

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急遽導入したリモートワークを続行して、定着させていきたい企業は多くある。 企業としてのリモートワーク導入・定着には、オンライン会議は必須となるのは誰もが感じていることだろう。 しかしリモートワークに移行したメンバーを抱える部門やチームのマネージャやリーダーには、オンラインコミュニケーションに何かしらの違和感を覚え、それを打破できずにいる人も数多い。 「リアルではすんなりと伝わる話が、オンラインでは伝わらなかった。」 「なぜ伝わらないのかなぁ?いつもと変わらない話し方をしているのに・・・」 とマネージャ達は言う。 リアルではすんなり伝わっていたレベルの話であっても、オンラインではしっかりと伝わっていなかった、ということが繰り返し起き、行き違いを残したままのカタチだけのオンライン会議になってしまったとよく聞く。 リアルとオンラインコミュニケーションの「違い」に気づかぬまま、移行しっぱなしでなんとかなるものでもないことを理解しておきたいところだ。 チームメンバー側にしてみると、リモートワークに移行したことで業務に集中でき、その仕事の進捗が格段に上がったという人も多いようだ。 しかし、オンライン会議の場面となると、どうも勝手が違う、違和感を覚えるという声もあり、微妙な行き違いが起きているという。 微妙な行き違いは、時間の経過とともに大きな問題となりかねないので、誰もが避けたいところだろう。 特にオンラインで営業をしている人達は、顧客とは常にオンライン会議をしている感覚なので、尚更だと聴く。行き違いを避けたいどころか無くしたい。 「正面で向き合う状態は同じなんですけど・・・何かが違うんですよ。」 多くの企業の営業活動は、人が移動し、人が集まり、人と人が関わることで、人と人、企業と企業との関係を密接に作ってきたことを思うと、違和感やもどかしさを感じるのは当然だろう。 そしてオンライン研修をしている講師達も同じように、リアルでは伝わっていたものが、伝わりきらず、もどかしさを感じる場面も多々あるという。 ※ウエビナーの参加度を高める方法は、こちらにまとめた。 これらの違和感やもどかしさは、リアルとオンラインコミュニケーションの取り方の「違い」にある。 ➽➽リアルとオンラインコミュニケーションの違いは何か? 何が違うのか? その違い

事業再開の対外コミュニケーション

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5/14に一部緊急事態宣言解除がなされ、各地で事業の再開に向けて動きがではじめている。 実際には、 自粛要請と緩和の繰り返しがしばらく続く と思われるが、それでも 一刻も早く回復していこう という動きを止める理由はどこにもないだろう。 緊急事態宣言中も粛々細々と事業を続けてきた企業も、これから本格的な再開に向けて動き出す企業も、社会に根ざしていることが前提であるならば、 しっかりと対外コミュニケーションを しておくことは必要だろう。 ➽➽顧客体験を大切にするコミュニケーション 再開に向けての対外コミュニケーションの内容は、顧客と社員の健康と安全を守るための対応方法の案内そのものだ。 特に サービス業や対面型販売スタイルのビジネスにおいては、顧客体験がともなう ので、再開にあたっては重要なコミュニケーション要素となる。 そして取組内容に変更があれば、随時更新し、リリースしていくことになる。 ➽掲載場所に注意する 情報をどこに表示させているかで、その 企業の姿勢が判断されるご時勢 でもあるので、探さなければならないようなところに置くことは避けたい。 少なくとも、ホームページのトップの目立つところに掲載する、もしくはリンクを貼る。 重要なことはアピールしたい商品やサービスよりも「目立つところ」に掲載することだ。 またFacebookやTwitterなどのSNSでのお知らせ、SlackやWhat's Appなどのメッセンジャーなどによるお知らせもしておく。 これは個別にメッセージを作成するというよりも、ホームページへのリンクでも十分だろう。 そして 意外に忘れがちなメール 。 特に重要な顧客や取引先に対してはしっかりと伝えるようにしておくことだ。 顧客だけに知らしておけば良いということではなく、会社に訪問してくる方々にもしっかりと伝えておく。 ここは見落としがちなので、注意したい。 事前のコミュニケーションでは以上に示したところだろう。 ➽営業中のコミュニケーション手段 後は、対人営業というより、店舗の入口などに、営業中のコミュニケーション手段として、最初に顧客の目につくところに、わかりやすく示しておくことだ。 最近、以下のような店舗を見かけた。 「手指をアルコール消毒された上でご入店く

「新たな日常」に向けて準備を始める

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➽➽アフター・コロナ、ウィズ・コロナ  2020年5月4日、緊急事態宣言の期間は延長され5月31日までとなりました。 そして 「新たな日常」 という言葉が出てきました。 F.コトラー教授の 「ニュー・ノーマル=新常態 」の意訳でしょう。 加えて 「 新しい生活様式」というものも具体例 とともに示されました。 大切なことは 具体例に示されていることだけをやればOKということではなく、 「新しい生活様式」を模索していくこと でしょう。 あまり嬉しい表現ではありませんが、私は「with Corona - コロナと共生していく」と解釈しています。つまり元の状態に戻ることはないと捉えています。 ➽ 企業活動においてはどうか? F.コトラー教授はニューノーマルに向かう3つの選択肢を示しました。 今後を考えたとき、経営者には3つの選択肢があるだろう。 1つ⽬はそれまでやってきたことを継続するという⽅法だ。 2つ⽬は新しい戦略に移⾏することが考えられる。 3つ⽬は経営することをあきらめ、会社を売却したり、場合によっては破産したりすることだ。---F.コトラー「NEW NORMAL」 ニューノーマル、新たな日常のなかで、どのように舵取りをしていくかを考えると、 選択肢は2だけ でしょう。 1つ目は、状況が変わっても何も変えないということで、これはもう通用しないことは誰もが理解していることです。それでもやり続けるには、相当な体力が必要となるでしょう。 3つ目は最後の最後の手段でしかなく、およそ戦略的ではないのは誰の目にも避けたいことというのは明らかでしょう。 では、ニューノーマルに向けて、どのように進めていくことになるのか? ➽ニューノーマルに向けてのステップ ニューノーマルに向けてのステップとしては、以下の4つを観察・把握し、整理し、定義していくことが必要だと考えています。 ①NEW Situation(新たな状況) ※まさに現在我々が置かれている状況です。  今、どんな状況に置かれているのか?  今後、どんな状況になっていくのか? ②NEW Changes(新たな変更・変化)    何を何にどのように変えたのか?   何を何にどのように変えていくのか? ③NEW Result