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質問とポリリズム~Perfume

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時として質問は何でも良い と以前に書いた。 今回はその続き。 大事なことは、どこまでも相手のペースやテンポに合わせて、根気よく質問を繰り返して、重ねていくことだ。 時には具体的なアドバイスも必要だろうな。 そうすることで二人のリズムができてくる。 基本的に違う人間だから、ポリリズムといった感じだろう。 だからペースもテンポもあっているのなら、必ずリズムが合う瞬間が出てくる。 合いだしたら、それをキープする。 まぁ私の場合は、合いだしても、わざと崩したりもするけれど・・・。 ポリリズムのわかりやすい例をあげると、最近ではパフュームのそれこそ「ポリリズム」かな。 間奏でポリリズムが展開されている。 基本は4拍子。 中盤でのボーカルシーケンスは「ポ・リ・リ・ズ・ム」と5拍。 さらにベースは3拍子で刻んでいるかと思うと、シンセシーケンスは6拍子で編まれているのかな(多分?複雑すぎてようわからん)。 それでダンスは4拍子で踊っているという・・・ 3、4、5、6拍のそろい踏み。 最小公倍数とか最大公約数とか考えてはいけない。 音楽の世界は1をきっちり3等分にも6等分にも8等分にも9等分にもできるのだ。 古いところでは キング・クリムゾンとか、イエスとか、いわゆるプログレ系の楽曲に多かった。 もっと古いところとなると、 ホルストの惑星とか、ドビュッシーの「アラベスク」とか。 ああ、このまま違う話になりそうだ。 もとに戻る。 例えムード的に、どよ~んとしていようと、軽やかであろうと、 経験だけで言えば、このポリリズムで会話が噛み合った時に 気づきが生まれる。 だけどねぇ。 ペースもテンポもあってても、どうしてもポリリズムにならない人っているんだよなぁ。 そういう時はごめんって感じだよ。 ああ、そういう人はビートが合わないんだ、きっと(笑)。 ヘビメタみたいな人とフォークな人ではあわんやろ? というわけで、 パヒュームの♪ポリリズム♪

仕事は楽しいかね?

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「この数年、転職する人が続出して困っている」というのが今回の依頼のきっかけだった。確かに入社2~3年目の人達に転職する傾向は年々増してきている。 話している内に「若い人達が仕事をする理由をどう考えているのかを知りたい」 そこで「仕事とは何か?」というテーマで、入社2~3年の社員さんと経営層とのセッションをするということになった。 多分に哲学的なテーマで、どう進めるか、どんな回答が出てくるのかを想定し、進めるプロセスをつくってはみたものの、付き合いが短く、この会社の風土も聞いただけで、ワタシ自身の体感レベルまではほど遠く、把握できていない状態の中でスタートになるが、それでもいいか?と確認した。すると一般論でも、ワタシの経験からの話でも良い、最終的な結論がでなくても、考える場をつくってほしいということでのスタートとなった。 ➽➽仕事をする理由と評価のつながり ➽仕事をする理由/なぜ働くのか? 仕事をする理由/なぜ働くのか? を入社2~3年目の参加者に質問すると、生活のための経済面の確保、社会貢献を通じた自己実現、能力・スキルアップを通じた自己成長といったものが、スラスラと回答として出てきた。 マズローの欲求5段階 に基づいたような模範解答だった。 出だしとしては順調。経営層はいたって柔和な表情。和やかな雰囲気だった。 ➽回答への違和感 しかしワタシの頭の中は「???」と疑問符がうずまき始めていた。 彼らが本当にそう思っているのかどうかは別としても、即答できてしまうことに違和感を覚えた。 正直のところをいえば、びっくりした。 「こんなに成熟した考えを持っているのか・・・」 同じ質問を社会人2~3年目のワタシにされても、到底このような回答はできなかっただろう。 それだけ不勉強であったし、ましてやこのような質問を自らがする発想もなく、そういう質問をされる環境にいたわけでもく、常に現状に満足ができずにいて、 不満を撒き散らしていたように思う。 社会人2~3年目のワタシは、今回の参加者が答えたところとは対局に位置にいて、仕事をする理由なんてものは考えたこともなければ、「仕事は仕事。まだ他にやりたいことあるし」と思っていた。 そのようなワタシ自身の話をした上で、以下を解説した。 ➽仕事をす

時として質問は何でも良い

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質問の種類は、大きくわけるとクローズ質問とオープン質問。これに完全質問と不完全質問といったものが絡まってきて、一般的にはこれだけで十分とされています。 誘導質問や示唆質問などもありますが、弁護士や警察・検察関係が尋問で使う質問の種類はもっと多いとも聞きます。 あくまで質問の区別と認識しておく ○○質問という表現は、あくまで区別するためのツールであり、意識して使い分けられるプロは別として、日常会話の中では明確な分ける必要があるかというとないでしょう。 コーチングなどでは一般的にクローズ質問は「はい、いいえ」で答えられる質問であると学ぶ。しかしクローズ質問をしたところで、回答者は「はい、いいえ」で答えることは少ない。実際は、言いたいことを言うことも少なくないものです。 そうして、質問を繰り返し、重ねていくことで、本音に近づき、真意に辿りつくというのが実情です。 あくまで 「答えられる」 だけであって、「はい、いいえ」で答えるかどうかは回答者に委ねられています。どこまでいっても、回答者は言いたいことを言いたいように言いたいだけ言っても、一応は回答しているカタチにはなります。 質問にまつわる行動と感情 なぜ、言いたいこと言いたいように言いたいだけ言うのでしょうか? 質問とその回答にだけ絞って考えてみると・・・・。 質問をする、質問をつくる、質問を見極める、質問を質す、質問を考える、質問を観る、質問をそらす、質問を楽しむ・・・・etc 「質問を~」とちょっと考えただけで無数に出てきますが、質問者側の行動を表しているものが多いようです。質問をそらす、質問を質すというのは回答側の行動です。 さて回答側は「質問に~」と表すことが多くなります。例えば、質問に答える、質問におののく、質問に喜ぶ、質問に怒る、質問に震える、質問にたじろぐ・・・・・ どちらかというと感情的なことが多いようです。先程の質問をそらす、質問を質すについても、回答者の行動を表しているというよりも、感情を表していると解釈できます。 その質問に答えたくないから「そらす」わけだし、その質問に自分の意に反する何らかの意図を感じるから「質す」わけです。 重要なことはペースが合っていること そんな風に回答者が感情に大きく影響されているところへ、風穴を開けたいとか、気づかせたいとか