検索で問題の回避はできるが、最後は自分達の知恵

何か問題が起きた時、検索してその解決策の手がかりを得ようとすることは、今や誰もがやっていることで、当たり前のことだ。
それが問題でなく、言葉の意味や単なる知識を得る目的であればなおさらだ。
いわゆる「人に聞くまでもない」にも通じることだ。
 
難しいのは、検索によって得られた情報によって、自分が抱えている問題を回避できる可能性はどれぐらいあるのか?ということだ。

結論から言ってしまえば、回避できる可能性は高い。
いや問題の回避はできるだろうが、「解決には至らない」のが本当のところだろう。
回避したことによって、解決した気になっているだけかもしれない。

解決しないままにしておくことは簡単だ。
誰かが代わりになんとかしてくれることもある。
その代わり、自分では解決できないものとなる。
そして、この先、同じような問題にぶち当たることになる。
その度に、検索で得た情報で回避して、その場しのぎをしていくか?

問題を解決するには、まずその問題に正面から向き合い、知恵を絞ることだ。
そしてそれを実行していくための、ほんの少しの勇気が必要だ。
その知恵を出し、勇気を奮うコツは、問題に正面から向き合った経験からしか生まれてこない。

そのコツを更に具体的にしてみると・・・
まず知識が土台としてある。これに知恵を働かせる。そうして動きをつくる。これに磨きをかけていけば成果となる。

➽➽知恵を出し、勇気を奮うコツ

そのコツを更に具体的にしてみると・・・
まず知識が土台としてある。これに知恵を働かせる。そうして動きをつくる。これに磨きをかけていけば成果となる。

➽まず知識が土台としてある。

知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。大辞泉(小学館)

もう少し具体的にすると、知識は学習や経験によって得た認識や理解した事実や情報も含まれる。好事例なども当然、知識の範疇である。
体系化されたスキルも知識の範疇だろう。

知識がなければ、何も始まらない。
知らないというのは、どこまでいっても知らないままでしかない。
検索することがちょっと面倒だと思った時こそが、検索をすれば良い時だ。
 
知識の土台が大きく分厚いほど良いと思いがちだが、そういうことではない。
仕事で使う知識は、今見ている範囲を少し広げるだけで良い。
むしろアップデートしていくことが必要だ。
アップデートされていない知識を披露されても「はぁ?」となるだけだ。
自らの知識をアップデートし続け、土台はしっかり作っておく。

これをチームの全員がやっていけば、一人ひとりカバーできる範囲は違うので、大きな知識となり得るだろう。





➽知恵を働かせる

物事の道理を判断し処理していく心の働き。物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。大辞泉(小学館)
もう少し具体的にすると、知恵は、知識や経験をうまく使いこなす能力で、モノゴトを認識、判断、処理することを意味する。
この認識は、区別化するというモノゴトの捉え方を鍛えていくことで、より的確な判断ができるようになるし、区別化することで処理もより確実に進められるようになる。

うまく使いこなすには、知識や経験が必要だ。
豊富であることにこしたことはないが、一人ではどうしても限界はある。
そうはいっても知識を得る努力は必要だ。

そして知識と知恵は掛け算の関係にある。
誰でも未知のこと、未経験のことには対応しづらいものがある。
ここに想像力があるかないかで差がつくが、この想像力もやはり、知識と知恵で成り立つものだからだ。もちろんここにはより高度な見識といった専門的レベルのことも含まれる。
知識や経験があった方が知恵もより働かせられ、より良い対策を考えることもできるということだ。

➽動きをつくる

知識と知恵は掛け算であるので、より良い対策をつくっていける。
この編み出した対策を計画に落とし込むことで動きをつくっていく。

知識と知恵が働いていない計画は、すぐにわかる。
どうしようもない・つまらない計画になってしまっている。人の動きが見えないのだ。
人がどのように動いていくのかが見えてこない計画は、誰からも自分ごととして捉えてもらえない。
まずその計画のなかで、自分自身がどのような役割で、どんな動きをしていくのかを考えてみると、わかってくるものだ。
他者を動かす立ち場であればあるほど、自分のことから考えてみると、わかりやすいだろう。

➽磨きをかけていく

磨きをかけていくというのは、改善し続けるということだ。
この改善も、豊富な知識と知恵を働かせることで、より効果的な対策になっていくということなのだ。
そしてこの磨きがかかったものが、好事例という知識になることも多々ある。

まずは知識を増やし、知恵を働かせることから始めよう。
そうすることで、回避してきた問題を解決できる方向に持っていけるようになる。
動きをつくって、実際に動いていく時も、磨きをかけていく時も常に知識と知恵は必要だ。

検索で問題の回避はできても、解決はしない。
最後の最後にモノをいうのは自分達の知恵なのだ。

このブログの人気の投稿

何からでも学び取る人と学ばない人の違い

現在ツイッターに注力しています

リアルとオンラインコミュニケーションの決定的な違いと対処