学ぶことだけが重要なわけではない

➽➽➽学ぶことが重要なわけではない

以前の記事「何からでも学ぶ人と学ばない人の違い」の続きを少々。

目指すことをやり遂げたいことや自身の変化を望むことががあれば、多くの人は自分が抱える問題や課題を解決するために何かを学ぼうとする。
ということは、反対にいえば、学ぼうとしない人は、やり遂げたいこともなければ、自身の変化を望むこともないというのかと突っ込まれそうだが、そういう話をしたいわけではない。
その話はまた別の機会に。

➽必要なことを学ぶマグネット

なんとかしたい・・・解決したいことがあって、ヒントを得たいから、何かから学ぶ人は確実にいる。その話は、以前こちらに書いた。

なんとかしたいからこそ、これはと思うオープンで行われているセミナーや研修に自費で参加したり、書籍を購入したりして、自身の知識を増やし、スキルに磨きをかけ、能力を上げていく。もちろん会社が用意した研修参加にも積極的だ。

またそういう人は、同じような人に自然に寄っていくし、同じように向上心を持った人が集まってくる。
経験上そういうものだとしかいいようがないのだが、この磁石的なものは多分存在する。「勉強ばかりしているマグネット」「勉強しないマグネット」細かくいえばキリがないが、マグネットはある。

➽必要なことを必要なだけ学ぶ?

しかし、若干落とし穴がある。
自身が今、気になっていることに対する解決策、求めていたものは、「これだ」ということで、そこだけを切り取って学び取るということだ。
これはこれで一つのやり方として否定はしない。効率的であることは間違いない。
しかし、それはあくまで自分の判断でしかない。
自身のモノの見方や考え方に偏りがなく、バイアスがなく、バランスが取れている自信があるならともかく、そうでないのなら、「これだ」の前後も含めて関連事項ぐらいも押さえておきたい。
とはいうものの、どこかで切り上げる必要もある。
目安は納得が行くところや疑問がなくなるまでがベストだろう。

必要なことを誰かに教えてもらう場合は、この前後や関連事項も合わせて伝えてもらえたりするのだが、この時の受け取る自身の姿勢にも気をつけたい。

欲しいもの(情報、知識、スキル)さえ手に入れば、その関連事項は「ああ、そうなんだ」とばかりに右から左に流すパターンだ。
この場合、肝心なことも、すぐに忘れてしまったり、勘違いしたまま覚えてしまうというオチが待っていたりする場合があるから恐ろしい。

以前にも書いたが、わかったつもりが、勘違いしたまままったく理解していないということになる。
簡単に手に入ったものは簡単に忘れてしまう傾向が人間には備わっていると聞いて「確かに」と納得したこともある身としては、気をつけたいところだ。

➽➽学ぶことの何が重要なのか

では、学ぶことは重要なのか?もちろん重要だ。
もっと言えば、その学びは、能動的、主体的である方が良い。
つまり口を空けて待っていれば誰かが餌を入れてくれるような受動的なものではなく、必要なことを自ら取りに行く姿勢と行動だ。

主体的に能動的に自律的に取りに行くこと。
これでやっと「学び」につながる。

これは研修だろうが、セミナーだろうが、書籍の読み込みだろうが、人間関係上だろうが、どれも同じだ。
そのものに自身がどのように臨むかで「学びのレベル」は変わるということだ。



ただ学んだだけでは、それは知識となるが、問題や課題をハッキリ持っていないまま、気づいて学びを得たとしても、すぐに忘れてしまうことになるだろう。

➽学ぶ前に重要なこと

自身には仕事でどんな問題を抱えており、その解決としてクリアしなければならない課題は何であるかを把握することから始めよう。
何度もいうが、これなくして身につくことは、あまりない。

ハッと気づくことがあっても、その前の自身の課題を明確に持って意識していなければ、忘れてしまうことが多い。
課題があるにも関わらず課題そのものに気づいていなければ、何度も同じことでハッとして、しっかりやらなきゃと思ってやろうとするが、それは瞬間的であって、やがて忘れ、またハッとして・・・を繰り返す。
いい加減にわかれよと周囲から呆れられてしまわないうちに前に進みたいものだ。

➽学んだ後で重要なこと

もちろん学んだ、勉強したというだけでは、せいぜいノートやメモが増えるだけで、時折それを見返すだけだろう。
次に重要なことはそれを「使い、活かす」ことだ。

自身の課題が明確で、どうすればクリアできるかの学びを得たとしても、それを使い、活かしてどのような成果を出すか、何の結果を得るかだ。

結果を出さない学びというのは、自身は「勉強した」「学んだ」「これだけのことがわかった」と自分自身は満足できるかもしれないが、決して評価にはつながらないことは理解しておきたいところだ。
評価を得ている人は何をしているかを見ているとよくわかる。

学ぶだけなら、学生の領分だと考えていたが、実際はそうではない。
最近の学生は、どんなカタチであれ、アウトプットを求められる。
それがビジネスでは、成果や結果として求められる。
いわゆるパフォーマンスということだ。
実際インターンでやってくる学生にパフォーマンスを求める企業もどんどん出てきているぐらいだ。

生活面であっても、「コスパ」が良いとかどうとか考えることがあるだろう。
それを自分に当てはめるとわかりやすいはずだ。

果たして自分は、「コスパが良い」といえるか?
学ばない人は、コスパはどんどん悪くなるのははっきりしている。
学ばない思考や姿勢にストップをかけられるの
は自分自身だけだ。

それでも、学ばない人は・・・今後は、しんどいだろうなぁ(ボソッ)・・・・。



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