2021年9月20日月曜日

検索で問題の回避はできるが、最後は自分達の知恵

何か問題が起きた時、検索してその解決策の手がかりを得ようとすることは、今や誰もがやっていることで、当たり前のことだ。
それが問題でなく、言葉の意味や単なる知識を得る目的であればなおさらだ。
いわゆる「人に聞くまでもない」にも通じることだ。
 
難しいのは、検索によって得られた情報によって、自分が抱えている問題を回避できる可能性はどれぐらいあるのか?ということだ。

結論から言ってしまえば、回避できる可能性は高い。
いや問題の回避はできるだろうが、「解決には至らない」のが本当のところだろう。
回避したことによって、解決した気になっているだけかもしれない。

解決しないままにしておくことは簡単だ。
誰かが代わりになんとかしてくれることもある。
その代わり、自分では解決できないものとなる。
そして、この先、同じような問題にぶち当たることになる。
その度に、検索で得た情報で回避して、その場しのぎをしていくか?

問題を解決するには、まずその問題に正面から向き合い、知恵を絞ることだ。
そしてそれを実行していくための、ほんの少しの勇気が必要だ。
その知恵を出し、勇気を奮うコツは、問題に正面から向き合った経験からしか生まれてこない。

そのコツを更に具体的にしてみると・・・
まず知識が土台としてある。これに知恵を働かせる。そうして動きをつくる。これに磨きをかけていけば成果となる。

➽➽知恵を出し、勇気を奮うコツ

そのコツを更に具体的にしてみると・・・
まず知識が土台としてある。これに知恵を働かせる。そうして動きをつくる。これに磨きをかけていけば成果となる。

➽まず知識が土台としてある。

知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。大辞泉(小学館)

もう少し具体的にすると、知識は学習や経験によって得た認識や理解した事実や情報も含まれる。好事例なども当然、知識の範疇である。
体系化されたスキルも知識の範疇だろう。

知識がなければ、何も始まらない。
知らないというのは、どこまでいっても知らないままでしかない。
検索することがちょっと面倒だと思った時こそが、検索をすれば良い時だ。
 
知識の土台が大きく分厚いほど良いと思いがちだが、そういうことではない。
仕事で使う知識は、今見ている範囲を少し広げるだけで良い。
むしろアップデートしていくことが必要だ。
アップデートされていない知識を披露されても「はぁ?」となるだけだ。
自らの知識をアップデートし続け、土台はしっかり作っておく。

これをチームの全員がやっていけば、一人ひとりカバーできる範囲は違うので、大きな知識となり得るだろう。





➽知恵を働かせる

物事の道理を判断し処理していく心の働き。物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。大辞泉(小学館)
もう少し具体的にすると、知恵は、知識や経験をうまく使いこなす能力で、モノゴトを認識、判断、処理することを意味する。
この認識は、区別化するというモノゴトの捉え方を鍛えていくことで、より的確な判断ができるようになるし、区別化することで処理もより確実に進められるようになる。

うまく使いこなすには、知識や経験が必要だ。
豊富であることにこしたことはないが、一人ではどうしても限界はある。
そうはいっても知識を得る努力は必要だ。

そして知識と知恵は掛け算の関係にある。
誰でも未知のこと、未経験のことには対応しづらいものがある。
ここに想像力があるかないかで差がつくが、この想像力もやはり、知識と知恵で成り立つものだからだ。もちろんここにはより高度な見識といった専門的レベルのことも含まれる。
知識や経験があった方が知恵もより働かせられ、より良い対策を考えることもできるということだ。

➽動きをつくる

知識と知恵は掛け算であるので、より良い対策をつくっていける。
この編み出した対策を計画に落とし込むことで動きをつくっていく。

知識と知恵が働いていない計画は、すぐにわかる。
どうしようもない・つまらない計画になってしまっている。人の動きが見えないのだ。
人がどのように動いていくのかが見えてこない計画は、誰からも自分ごととして捉えてもらえない。
まずその計画のなかで、自分自身がどのような役割で、どんな動きをしていくのかを考えてみると、わかってくるものだ。
他者を動かす立ち場であればあるほど、自分のことから考えてみると、わかりやすいだろう。

➽磨きをかけていく

磨きをかけていくというのは、改善し続けるということだ。
この改善も、豊富な知識と知恵を働かせることで、より効果的な対策になっていくということなのだ。
そしてこの磨きがかかったものが、好事例という知識になることも多々ある。

まずは知識を増やし、知恵を働かせることから始めよう。
そうすることで、回避してきた問題を解決できる方向に持っていけるようになる。
動きをつくって、実際に動いていく時も、磨きをかけていく時も常に知識と知恵は必要だ。

検索で問題の回避はできても、解決はしない。
最後の最後にモノをいうのは自分達の知恵なのだ。

2021年9月13日月曜日

優れたチームにあるもの


東京2020パラリンピックが終了して一週間が経った。今回の大会テーマの中にも「多様性」というものがあった。現在のオリパラがいずれは多様性のもとに統一される日がくるのかもしれない。それもひとつの多様性を認めるということにつながるとは思うが、それは遠い未来のことなのかもしれないと思いながら、数ある競技の中でも、もっとも印象深かったのは、車いすバスケットボール。その激しい攻防を見ながら、2013年のギネスビールのCMに「チームとは何か」を感じた投稿をしていたことを思い出した。以下、加筆修正を加えて再構成した。




優れたチームにあるもの

社内の課題解決に向けた組織横断的なチーム活動を多く見受けられるようになった。今後は、組織横断型のプロジェクトチームが発展し、事業部同士のクロスマネジメントが主流になることもあり得るだろう。
最近は社員の自発的に生まれたチームも見受けられ、社内の課題解決に向けて活動ができるといった環境が生まれてきているところもあるから、尚更だろうと実感している。

結果を出すチームの共通点

どんなチームであれ、望む結果を出すチームには共通点がある。
それを端的に表わしている動画を見つけた。
ギネスビールの2013年のCM。

Guinness beer wheelchairs basketball commercial



CMの途中のナレーションは以下の通り。 

Dedication(献身)Loyality(忠誠)Friendship(友情)
The choices we make reveal the true nature of our character.
(何を選択するか。私達の本質が明らかになる)

献身・忠誠・友情はチーミングに大切な要素であることは間違いない。
友情といっても相手を思いやるという意味に留まらず、互いの切磋琢磨といったものも含まれるだろう。
CMではそれもこれも「何を選択するか」次第ということを言っている。
ここが最も重要なメッセージだ。
チームづくりをしましょうといっても、ひとり一人の選択次第で良くも悪くもなるということを表している。
選択しても、行動が一致していなければ何にもならないということだ。
また「何を選択するか」に多様性へのメッセージも込められていると思える。

ひとり一人が自己成長・自己開発に努力し、かつチームメンバーへの協力を惜しまない。そしてどんな状態をも受け入れる多様性。共に進んでいこうとする多様性とLet'sの精神。
いずれにしても自分に対する選択なしに、メンバーに求めているだけでは、チームのカタチをしているだけで、機能しないことだ。
そういうことを表しているCMだ。

議論なき組織、チームの行末

多くの人は居心地の良い場所=仲間を持っている。
同じ価値観で同じような考え方を持ち、わかりあえる仲間はありがたいものだ。
ただそこにはある種の「偏り」も生まれる。
そしてその偏りに気づかぬまま、「合わない」という理由で、排除することもある。そこには多様性というものはない。
やっかいなことに、その自分の偏りには、なかなか気づけず、他者から指摘されても自身の正しさにこだわって、自身を固持することにもつながる。

その偏りは自分の選択なのか?
またその選択は様々な選択肢のなかから選んだものなのか?
あるいは自分を省みることなしに流されているだけなのか?
狭い世界での「自分らしさ」と勘違いしてはいないか?
広い世界を見たつもりで、単に自分が今いる場所と比較して「違い」を見ただけなのに、新たなものを選択した気持ちになっていないか?
そのためにも、いろんな人、いろんな集団・チームと言葉を交わし、議論していくことも忘れないようにしたいものだ。
そこに「真摯さ」がなければ意味はないのはもちろんのことだろう。

議論なき組織・集団から生まれたチームはビジョンに向かうことはない。
これだけは経験からはっきりと申し上げる。
ビジョンに向かっているような気になっているだけだと言ってもいいだろう。
そうした自覚があってこそ、チームの成長サイクルGRIPが機能していくものだろう。

単に学んだサイクルを回すことなら、手順通り進めれば良い。
必要なことは、「問い」を自らもつことだ。
「問い」がなければ、選択肢は生まれないのだから。

何を選択するかを問われる時代

SDGsというコンセプトが世界中で交わされ、「多様性」という言葉が象徴するように、これらが今後の企業活動の前提となっていくことは間違いなく、むしろそれを無視するような企業哲学、戦略、施策は尊敬されることはなく、敬遠される世の中に向かっている。もちろんそこには冷静さを欠いた同調圧力的なものも発生してくることも否めない。

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上記記事は2013年10月に書いたものです。
当時、台湾との行き来を頻繁にしており、機内のモニターでこのCMを知りました。現在はギネス社のCMライブラリーにはアーカイブされておりませんが、それでも愛好家はいて、そういった人がライブラリを作成してくれていました。
 
この頃は、「多様性」「ダイバーシティ」という言葉が一部の企業で使われ始めた時期です。オリパラという大きなイベントでその姿勢を示すことは大事ですが、それを過ぎてしまえば、その意味していたことがなんであったのか?それを忘れてしまいがちになることを気をつけたいものです。









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