2016年8月20日土曜日

学ぶことだけが重要なわけではない

➽➽➽学ぶことが重要なわけではない

以前の記事「何からでも学ぶ人と学ばない人の違い」の続きを少々。

目指すことをやり遂げたいことや自身の変化を望むことががあれば、多くの人は自分が抱える問題や課題を解決するために何かを学ぼうとする。
ということは、反対にいえば、学ぼうとしない人は、やり遂げたいこともなければ、自身の変化を望むこともないというのかと突っ込まれそうだが、そういう話をしたいわけではない。
その話はまた別の機会に。

➽必要なことを学ぶマグネット

なんとかしたい・・・解決したいことがあって、ヒントを得たいから、何かから学ぶ人は確実にいる。その話は、以前こちらに書いた。

なんとかしたいからこそ、これはと思うオープンで行われているセミナーや研修に自費で参加したり、書籍を購入したりして、自身の知識を増やし、スキルに磨きをかけ、能力を上げていく。もちろん会社が用意した研修参加にも積極的だ。

またそういう人は、同じような人に自然に寄っていくし、同じように向上心を持った人が集まってくる。
経験上そういうものだとしかいいようがないのだが、この磁石的なものは多分存在する。「勉強ばかりしているマグネット」「勉強しないマグネット」細かくいえばキリがないが、マグネットはある。

➽必要なことを必要なだけ学ぶ?

しかし、若干落とし穴がある。
自身が今、気になっていることに対する解決策、求めていたものは、「これだ」ということで、そこだけを切り取って学び取るということだ。
これはこれで一つのやり方として否定はしない。効率的であることは間違いない。
しかし、それはあくまで自分の判断でしかない。
自身のモノの見方や考え方に偏りがなく、バイアスがなく、バランスが取れている自信があるならともかく、そうでないのなら、「これだ」の前後も含めて関連事項ぐらいも押さえておきたい。
とはいうものの、どこかで切り上げる必要もある。
目安は納得が行くところや疑問がなくなるまでがベストだろう。

必要なことを誰かに教えてもらう場合は、この前後や関連事項も合わせて伝えてもらえたりするのだが、この時の受け取る自身の姿勢にも気をつけたい。

欲しいもの(情報、知識、スキル)さえ手に入れば、その関連事項は「ああ、そうなんだ」とばかりに右から左に流すパターンだ。
この場合、肝心なことも、すぐに忘れてしまったり、勘違いしたまま覚えてしまうというオチが待っていたりする場合があるから恐ろしい。

以前にも書いたが、わかったつもりが、勘違いしたまままったく理解していないということになる。
簡単に手に入ったものは簡単に忘れてしまう傾向が人間には備わっていると聞いて「確かに」と納得したこともある身としては、気をつけたいところだ。

➽➽学ぶことの何が重要なのか

では、学ぶことは重要なのか?もちろん重要だ。
もっと言えば、その学びは、能動的、主体的である方が良い。
つまり口を空けて待っていれば誰かが餌を入れてくれるような受動的なものではなく、必要なことを自ら取りに行く姿勢と行動だ。

主体的に能動的に自律的に取りに行くこと。
これでやっと「学び」につながる。

これは研修だろうが、セミナーだろうが、書籍の読み込みだろうが、人間関係上だろうが、どれも同じだ。
そのものに自身がどのように臨むかで「学びのレベル」は変わるということだ。



ただ学んだだけでは、それは知識となるが、問題や課題をハッキリ持っていないまま、気づいて学びを得たとしても、すぐに忘れてしまうことになるだろう。

➽学ぶ前に重要なこと

自身には仕事でどんな問題を抱えており、その解決としてクリアしなければならない課題は何であるかを把握することから始めよう。
何度もいうが、これなくして身につくことは、あまりない。

ハッと気づくことがあっても、その前の自身の課題を明確に持って意識していなければ、忘れてしまうことが多い。
課題があるにも関わらず課題そのものに気づいていなければ、何度も同じことでハッとして、しっかりやらなきゃと思ってやろうとするが、それは瞬間的であって、やがて忘れ、またハッとして・・・を繰り返す。
いい加減にわかれよと周囲から呆れられてしまわないうちに前に進みたいものだ。

➽学んだ後で重要なこと

もちろん学んだ、勉強したというだけでは、せいぜいノートやメモが増えるだけで、時折それを見返すだけだろう。
次に重要なことはそれを「使い、活かす」ことだ。

自身の課題が明確で、どうすればクリアできるかの学びを得たとしても、それを使い、活かしてどのような成果を出すか、何の結果を得るかだ。

結果を出さない学びというのは、自身は「勉強した」「学んだ」「これだけのことがわかった」と自分自身は満足できるかもしれないが、決して評価にはつながらないことは理解しておきたいところだ。
評価を得ている人は何をしているかを見ているとよくわかる。

学ぶだけなら、学生の領分だと考えていたが、実際はそうではない。
最近の学生は、どんなカタチであれ、アウトプットを求められる。
それがビジネスでは、成果や結果として求められる。
いわゆるパフォーマンスということだ。
実際インターンでやってくる学生にパフォーマンスを求める企業もどんどん出てきているぐらいだ。

生活面であっても、「コスパ」が良いとかどうとか考えることがあるだろう。
それを自分に当てはめるとわかりやすいはずだ。

果たして自分は、「コスパが良い」といえるか?
学ばない人は、コスパはどんどん悪くなるのははっきりしている。
学ばない思考や姿勢にストップをかけられるの
は自分自身だけだ。

それでも、学ばない人は・・・今後は、しんどいだろうなぁ(ボソッ)・・・・。



学ぶことに関しては、こちらも参考にしてください。

2016年3月30日水曜日

何からでも学び取る人と学ばない人の違い

➽➽何からでも学び取る人と学ばない人の違い

何からでも学び取る人は、四六時中考えていると思われがちだが、どうもそういうことではなさそうだ。
学び取る人はいつでもどこにいても学び取る。こういった人の情報収集力は高いと思える。それはアンテナを立てていることに他ならないが、だからといってむやみやたらとアンテナを立てているわけでもなさそうだ。これまで関わってきた「学んでいる人」と「学ばない人」の特徴をマネジメントとコミュニケーションの観点からまとめた。そしてプラスアルファを少々。

HowToLearnTheLearner

















➽➽「賢者は愚者からも学び、愚者は誰からも学ばない」

賢い者は愚かな者からも学び取る姿勢を持つ。でも、愚かな者は賢い者からも学ぼうとしないというもの。ドイツ帝国初代宰相ビスマルクの言葉。
ビスマルクはもう一つ「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」とも残している。
ここで言っている歴史は、単に教科としての歴史というより、先人の経験から生まれた知恵や知識ということだし、後者の経験は自分ひとりの、強めに言えば独りよがりの考えということだ。
結局どっちでもいいのだが、賢明な人は他者から学び、成長するけれど、独りよがりな人は、成長しないということを言っている。
このビスマルクの2つの言葉で示されていることは、相対的だが、マネジメントにあてはめると、さもありなんと言える。

➽学ぶ人は事例に示される「方法」を聞いていない

多くの人は、他者の経験や成功事例を聞くことで、「それ」を学ぼうとする。
学ぶ人と学ばない人では、成功事例に対する「それ」を見ているところが違う。

●学ばない人は、どうやるのかの「それ」=方法ばかりを見る。
方法=やり方ばかりを入手し、これを自分にもあてはめようとする。
つまりマネジメントPDCAのDに焦点があたっている。

ライフハック、ワークハック(生産性を上げるための簡単なやり方)といえば聞こえはいいが、一見、学んでいるように見えて、実際は都合のいいようにコピーしているだけだ。そしてそれで上手くいくことは、ほとんどない。
そして、「あれは使えない」となる。

あるいは、方法だけを見ていると、自分にはできない箇所が出てくると、いかにできないかの理由に終始する。
そうするとせっかく教えてもらった成功事例から蓄積されることは何もない。単に知っているだけとなる。蓄積されるのはせいぜいが「できない」「やったことない」「どうせできない」という思いだけとなる。

●学ぶ人の「それ」は、その方法に至ったプロセスや経験を見ている。
誰しも良い結果が出た事例の方法には、もちろん興味を持つ。
それは学ぶ人であっても同じ。しかし学ぶ人はそこに留まらない。

方法そのものは課題が存在して、それを解決するためのものだ。
学ぶ人は確立された方法そのものに加えて、確立に至ったプロセスはどんな状況であったのか、そしてどんな経験をしていたのかを見ている。
つまりマネジメントのPDCAののうち「C]に焦点があたっていて、自分の「P」に活かそうとする

どんな状況であれば、どのようにすれば失敗するか、あるいはそれを回避するためにどう考えたかといった確立までのプロセスを知ろうとする。
そこにどんな課題があるのかを知ろうとしている。
そういったプロセスまでの経験を理解できれば、自分の企画・計画の実現可能性は高められるし、リスク回避にもつながる。
さらにこの他者の経験を活かすことで、自分の経験値を高めていけることになる。

➽➽コミュニケーションの取り方で差が生まれている

➽聴く相手を選ばない

また学ぶ人は、他者に分け隔てがないということだ。
部下だろうが、先輩だろうが、他の業界だろうが、関係ない。
そのプロセスと経験の内容をしっかりと聴いている。
しっかりと聴いているので、相手にとっては信頼できる人となり、もっと話したいと思うだろうし、反対に相談したいとも思えてくるだろう。
そうなると相乗効果で、どんどん知識・知恵が蓄積されていく

➽学ばない人のやりがちなコミュニケーション

そうすると、学ばない人はどのようなコミュニケーションを取っているのかということになるが、独りよがりの考えに陥っていることが多い。
そして以下の4つはよく見かけることとしてまとめた。

●条件反射的に「それって何?」と聞いてしまっている
「それって何?」「何のこと?」と後輩や部下に、なにしろ他人にすぐに聞く。
知らないことに対して条件反射的に「それは何?」と聞く。

もちろん急ぎの時は、誰でもすることだし、しない人はいないだろう。
しかし、すぐに聞くことが癖になってしまって、ちょっと検索してみれば入手できる言葉の意味や、一次情報的なものまで、時間があっても自ら調べることはない傾向がある。
そしてそれで覚えていればいいが、書き留めることもないので、すぐに忘れる。
極端にいえば、知識にさえならないままで終わる。

●知りたいことだけ=欲しい答えだけ聞ければ後はスルーしてしまう
雑談を無駄という人、知りたいことだけ聞く人は、結論を早く欲しがる。
学びがなく、想像力が働かないから、はやく結論を求めることになる。
これは上記した方法ばかりを追いかける人達の典型で、「どうすればいい?」と自分が欲しい答えを求める質問ばかりを繰り返す人だ。

相手が良かれで詳しく話してくれたとしても、方法しか聞いてないので、後のことは時間の無駄かのように、スルーする。
実はスルーしたことにこそ、大切なことがあったりするのだが、切り捨てているので、知りたいことだけがわかれば、後はどうでもよくなっている。気をつけたいところだ。

どうすればいい?という前に、自分が何を知りたいのかの「問い」を持っていないから、そういう質問になってしまうのだろう。

わかりやすい例をあげると「3分間クッキング」だ。ライフハックの先駆けとも言える番組だ。確かにテレビを見ているとその方法で料理していけば、3分間でできてしまう。極めて時短料理の出来上がりだ。
しかし学んでいない人は、それより以前に下ごしらえというものがあることを見ていないし、見過ごしてしまっているのか、あるいは知らないので、「こうすれば簡単にできる」と捉えてしまう。
それで、いざやってみると、とても3分間ではできないし、下ごしらえに気づいた時には、「めんどくさい」となって放り出してしまう。
また誰でも簡単に3分間でできると思っているので、誰かに「ちゃちゃっとやって」と平気で言えてしまうというわけだ。

●「興味ない」とシャットダウン
このところ、よく耳にする言葉で「興味ありません」「キョーミねぇ」というものがある。知りたいと思えば、検索すればすぐに手に入る時代ではあるので、さもありなんと思う。
しかしながら知りたいと思った時は、もう手遅れになってしまっていることもあることを彼らは知らなかったりする。

●検索でも差が出る
単なる言葉の意味や、一次情報を入手するだけなら、その言葉そのものを入力し検索すれば、誰でもすぐに回答は得られる。
学んでいる人の場合、それ以上のヒントを得るのが上手い。
学んでいる人は、自分が求めていることが何かを自分で理解しているので、検索ワードの組み合わせが生れる。語彙力の問題でもある。

➽➽何からでも学び取る人は、問いを持っている

➽自ら問いを持ちアンテナを張る。

自ら問いを持つということは、その回答も自分で出すことに通じる。
そして「問い」を持つことが、自身がアンテナを張るということにも通じる
アンテナを張っていれば、回答へのヒントは、様々なところで発見できるようになる。

まずは新聞だろう。デジタル版なら場所を問わないので、これは基本。
新聞を読むのは社会人なら当たり前だが、近年読む人が少なくなってきているし、本を読む人も減少傾向にあると言われている。
何を読めばいいのかわからないという人は、自らの「問い」を持っていない証拠だと言える。

本といってもビジネス書に限らない、「問いを持つこと」が小説も含めてあらゆるメディアやエンタテイメントからでもヒントを得ることはできる
それでは楽しめないではないかという声もあるだろうが、そういう楽しみ方もあるということだし、なんとなれば、複数回観れば良いことだ。
楽しみだけなら消費だが、学びは蓄積されていく。

➽学びをサイクル化する

まず知識や情報が土台としてある
知識や情報は自身が経験することで活かされる。
しかし全てを経験することは、ほとんど不可能だ。
そこで他者の知識と経験を知り、これを自分に活かす。
この時点で知恵が働らき、工夫が生れる

自ら編み出した工夫なのだから、トライしてみたくなる。
モチベーションも高くなる
そうすると動きも出てくる
多少失敗しても、そこから更に学ぶ姿勢を持っているわけだから、楽しいというか面白くなってきて、動きは加速する。
加速するほどに磨きもかかるので、成果として現れる
そうやって自らサイクル化していけば、更に成長する

➽学びの勘違い

自らの「問い」を持たずに相手に質問することを愚問の始まりと言われている。
「問い」を持たずについつい相手に質問するのは、それだけ自身を省みていないか、もしくは反省点から逃げているだけで、改善されることは、ほぼないといっていい。
つまりは、成長はあまりないということ。
本人だけが成長したと悦に入ってしまうこともしばしばある。
自らの「問い」を持たずに質問しているのは、単に「教えてもらった」だけに過ぎず、学びになっていない。ここは勘違いしやすいところなので気をつけたい。

随分、単純化して話しを書いてきたが、今まで関わってきた「学び取る人」はそうとしか思えないことを実感する今日このごろだ。

2016.8.20追記
こちらも合わせて一読ください
「学ぶことだけが重要なわけではない」
2017.4.12追記
上記記事を書いてから約1年が経ちました。自らの視点を持ち「問い」をつくることに関して、リーダーシップの姿勢として、こちらの記事にまとめました。あわせて一読ください。
2020.07.026追記
こちらの記事「わかったつもりでも、勘違いしたまま」も参考に。
2010年12月の投稿したものです。 
  

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